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IHI、バイオマス発電の研究開発で大きな成果 – 2017年度に商用運転を目指す

IHIは12月2日、新日鐵住金の石炭焚火力発電所で、純国産木質ペレット燃料を用いて、熱量比率25%・重量比33%のバイオマス混焼による安定運転を達成したと発表した。

IHIバイオマス混焼実証機

写真はIHIホームページより引用

石炭火力発電における石炭の代替燃料としてカーボンニュートラルなバイオマスを活用する取り組みが国内外で進められており、IHIではこれまで自社試験設備においてバイオマス単独粉砕試験、燃焼試験など、バイオマス高比率混焼に関する研究を進めてきた。

今回実証した燃焼方式は、既存の発電設備に小規模な改造を加えることで、現状数%程度に留まっているバイオマス混焼率を大幅に引き上げることができる。技術的には混焼率を50%以上にすることも可能だという。

同社は今後、同成果を活かして実機設計を行い、2017年度の商用運転開始を目指すとしている。

(記事引用元:マイナビニュース

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HUB’S EYE(リサイクルハブコンサルタントの分析)

今、日本ではバイオマス発電に熱い視線が注がれています。背景は2つ。1つは、世界的な時流として地球温暖化対策*が求められるようになったこと、もう1つは、東日本大震災によって原子力に代わるクリーンで環境に優しい再生可能エネルギーの重要性が高まっていることです。

バイオマス発電とは、動植物を起源とする有機物を熱源として発電する方式のことで、主な熱源としては、今回の記事で取り上げられている木材系の他、食品廃棄物や家畜の糞尿、さとうきびやトウモロコシ(米国では盛んに活用されています)等が存在します。

今回のIHIのニュースは、この将来性豊かな成長マーケットであるバイオマス発電に今後、本格的に取り組んでいくことを内外に示したものと言えるでしょう。IHIの今後の動きはもちろん、競合他社である三菱重工や川崎重工がどう出るかも注目です。

 

*実際問題、バイオマス発電はCO2を排出しますが、京都議定書においては「カーボンニュートラル」という考え方の元、燃焼を行っても結果的に大気中のCO2の増加にはつながらないとされています。

 

【参考】

IHI社プレスリリース
https://www.ihi.co.jp/ihi/all_news/2015/press/2015-12-02/index.html

ペレットとは
https://recyclehub.jp/articles/words/pellet/

 

注:記事で使用している写真はIHI社のプレスリリースより引用しています