廃棄物・リサイクル用語集

レアメタル

レアメタルとは、その名の通りレア(=希少)な金属類という意味です。
そもそも、この世に存在する金属類は、ベースメタル貴金属、そしてレアメタルの3種類に分類できます。

 

[ベースメタル]
鉄や銅、亜鉛、鉛、アルミニウムなどのように社会の中で大量に使用され、生産量が多く、様々な材料に使用されてきた金属類

 

[貴金属]
金、銀、白金(プラチナ)やパラジウムなどの8元素を指し、希少で耐腐食性があるのが特徴の金属

 

[レアメタル]
「地球上の存在量が稀であるか、技術的・経済的な理由で抽出困難な金属のうち、安定供給の確保が政策的に重要(経済産業省)」で、産業に利用されるケースが多い希少な非鉄金属

 

つまりレアメタルは、鉄でも貴金属でもないが、産業に利用されている、希少かつ重要な金属のことと思ってよいでしょう。

 

レアメタルの具体例と主な用途

・リチウム…電池、陶器の材料など
・チタン…金属製品、人工関節などの医療用途、建材、顔料など
・ニッケル…めっき、形状記憶合金、触媒、電池など
・マンガン…電池、肥料原料など
・白金…触媒、磁性体、抗がん剤原料、宝飾品など
・タングステン…剛性を活かした製品材料、工業用途における電子ビーム発生源、フィラメント、装飾品など
・希土類(レアアース)…磁性体、蛍光体、レーザー、精密機器部品、電池など

 

レアメタルを多く含んでいる廃棄物である、PC・小型家電についての説明はこちら

レアメタル再資源化のイメージ

 

【参考】

OKB総研:身近なレアメタル

https://www.okb-kri.jp/_userdata/pdf/report/135-33-42.pdf