リサイクルの手法には大きく分けてマテリアルリサイクル、ケミカルリサイクル、サーマルリサイクルの3種類があります。本項ではマテリアルリサイクルについて解説します。
マテリアルリサイクルとは、「材料リサイクル」「材料再生」「再資源化」「再生利用」とも言います。つまり、廃棄物を製品原料として再利用することを主眼としたリサイクル手法です。
[マテリアルリサイクルの例]
・使用済みの缶を破砕・溶融・固形化し、再生地金として缶製造の原材料に再利用する。
・金属くずを溶かしインゴット(延べ棒)などに再生する。
・プラスチック資材を破砕・加工処理し、リサイクルプラスチックのパレットを生産する。
・木くずを粉砕しチップ化する。さらにチップからパティクルボードやマルチング材として製品化する。
・使用済みペットボトルを粉砕・加工処理のちに繊維化し、ユニフォームをはじめとする衣料を生産する。
マテリアルリサイクルは、資源循環に直接貢献するため、サステナビリティの高いリサイクル手法といえます。
なお、リサイクルハブにおいては、製品や原材料として再利用するものは全てマテリアルリサイクルに分類しています。