リサイクルの手法には大きく分けてマテリアルリサイクル、ケミカルリサイクル、サーマルリサイクルの3種類があります。本項ではケミカルリサイクルについて説明します。
ケミカルリサイクルとは、一般的に廃棄物を化学反応による組成変更を経たリサイクルを指します。ガス化、油化、高炉原料化などがケミカルリサイクルの代表的なもので、マテリアルリサイクルの次に環境負荷の軽減に大きく貢献できるリサイクル手法です。
広い意味でのマテリアルリサイクルに含まれることもしばしばあります。
マテリアルリサイクルやサーマルリサイクルとの区別が難しい例
リサイクル定義の分かれる例を以下に紹介します。
・飼料化、石鹸化
化学反応による変化を経ているため、ケミカルリサイクルとしている場合があります。しかし、リサイクルハブでは、これらは具体的な製品イメージを持ちやすいため、分かりやすさを優先し、マテリアルリサイクルに分類しています。
・バイオガス化および肥料化
発酵という化学反応を経て再資源化されるもので、コンポストとも呼ばれます。リサイクルハブの中では、それぞれの用途に従いバイオガスはサーマルリサイクル、肥料化はマテリアルリサイクルとして扱っています。
【参考】
経済産業省資料: 「リサイクルシステム」
http://www.meti.go.jp/policy/recycle/main/data/research/h16fy/model16-3_5.pdf