事業系ごみの正しい捨て方・処分方法

【飲食店・惣菜店向け】事業系ごみの出し方

<この記事の対象者>

・飲食店や惣菜店を開業予定
・飲食店や総菜店を開業したばかり
・社長やオーナー、上司からゴミの対応を任された

 

1.飲食店から出るごみの種類

まず、飲食店から出るごみは、事業系一般廃棄物(略して事業系一廃)産業廃棄物(略して産廃)に大別されます。

事業系一廃と産廃の違いについてはこちらを参照

 

具体的には以下の通りです。

 

■事業系一廃として扱われるもの

・燃えるゴミ/可燃ごみ

⇒調理残渣、食べ残し、紙ナフキン、割り箸、紙コップ、書類、パンフレット、レシート、紙のメニュー等

 

■産廃として扱われるもの

・燃えないごみ/不燃ごみ
【厨房】
⇒レトルトパウチ、ラップ、アルミホイル、発泡スチロール、ナイフ、フォーク、スプーン等

【ホール】
⇒ラミネート加工のメニュー、おしぼりの袋、かさの袋等

 

・粗大ごみや臨時ごみ(燃えないごみとして処理が難しいもの)
【ホール】
不要のプラスチックトレー、お客の置き忘れライター等
【設備】
蛍光灯、時計、パソコン、ハンディ機器、呼出ボタン、タブレット端末等

 

・廃食油
フライヤーの廃食油(天ぷら油、サラダ油)

 

・汚泥
グリストラップ清掃時に排出されるヘドロ

 

■資源ごみとして扱われるもの
・ダンボール、古紙

 

上記のように区分すると、産業廃棄物に該当するものが以外と多い事が分かります。

 

2.飲食店から出るごみの捨て方(処分方法)

ごみの種類ごとに、対応方法と処理の流れをまとめました。

 

ごみの種類 対応方法 処理の流れ
燃えるゴミ ①廃棄物処理業者に回収を委託

(事業系一廃の許可が必要)

②自分で自治体の処分施設にも持ち込む

③ごみ処理券を貼って出す(東京23区など一部の自治体のみ)

①→廃棄物処理業者が回収したごみを行政の指定処理施設に持込んで、焼却処分されます

②→自らごみを行政の指定処理施設に持込んで、焼却処分されます

③→行政の回収で家庭ごみと一緒に回収され、指定処理施設にて焼却処分されます

燃えないゴミ 廃棄物処理業者に委託

(該当する品目に対応する産廃の許可が必要)

産廃の中間処理施設にて破砕・圧縮。のち再生利用できるものはリサイクル、できないものは焼却・埋立されます。
粗大ごみ・
臨時ごみ
廃棄物処理業者に委託

(該当する品目に対応する産廃の許可が必要)

産廃の中間処理施設にて破砕・圧縮。のち再生利用できるものはリサイクル、できないものは焼却・埋立されます。
廃食油 ①廃棄物処理業者に委託

(該当する品目に対応する産廃の許可が必要)

②廃油専門のリサイクル業者に委託(基本有価買取のため許可は不要)

①→産廃業者の中間処理施設にて焼却処分。

②→廃食油専用のリサイクル施設にて家畜用油脂などに再生利用する。

グリストラップ ①清掃は清掃業者に 、清掃で出た汚泥は廃棄物処理業者に委託

②清掃も行える産廃業者に一括委託

(許可品目に汚泥がある事)

 

産廃の中間処理施設にて処理。
古紙 ①廃棄物処理業者に委託(専ら物として回収する分には特に許可は不要)

②古紙リサイクルの専業業者に委託(基本有価買取のため許可は不要)

①→古紙リサイクル業者の施設に持ち込み、売却。その後資源としてリサイクルされる。

②→自社の施設にてリサイクル。

 

廃棄物処理業者やリサイクル業者には、それぞれ対応できるごみが決まっています。
また処理対応の強みを持つ業者であれば、適切な処理を安価で依頼する事ができます。

 

 

【ごみの種類ごとのオススメの委託先業者】

ごみの種類 委託先業者 メリット
燃えるゴミ

燃えないゴミ

古紙

一般廃棄物収集運搬許可と産業廃棄物収集運搬許可の両方を持つ業者に委託
かつ古紙回収にも対応できる事
委託先が1社で済む
廃油 廃油 有価物取引業者に委託 専門業者に委託して

コスト減

グリストラップ グリストラップ 清掃サービスを行っている産業廃棄物業者に委託
(清掃サービスのみ行っている業者を使わない)
専門業者に委託して

コスト減

 

 

 

☟東京23区に店舗や事業所がある方はこちらもご覧ください

東京23区の事業系ごみの捨て方ガイド

 

 

3.業者探し

まず、ビルにテナントとして入居している場合は、ビルの管理会社が廃棄物についても管理している場合があるので、まずはビルの管理会社に問合せてみて下さい。

その上で、自社で探さないといけないとなった場合、一から業者を探すのはかなり骨が折れる作業になります。というのもごみの種類によって対応可能な業者が違ったり、料金やサービス内容も業者によってピンキリだからです。

また、業者に委託する場合は、下記の確認が必要となります。

・一般廃棄物と産業廃棄物の許可
・業者が得意なエリアであるか
・業者の回収時間帯(夜間・早朝・午前・午後など)
・自社のごみの出し方に適応できるか(ゴミ庫・敷地内置き・手渡し等)

 

許可の有無だけで業者選定をすると、高額な業者しか見つからなかったという事になりかねません。
そのエリアが不得意な業者に委託していると、費用が高くなります

回収時間帯も把握しておかなければ、日中ずっとゴミを外に出しておく事にもなりかねずトラブルの元になります。

ご自身で探すのが面倒な方、良い業者を見つける自信が無い方は、リサイクルハブにご相談下さい。ワンストップで即日で最適な業者を仲介いたします。

 

 

 

 

 

4.業者へ委託

無事に業者選定が終わり、見積もりを取得したら、次に委託契約の締結に進みます。
法律上、産業廃棄物処理を委託する場合は、事前締結が必須とされています。(無契約での委託は、非常に重い罰則となっています)

 

5.終わりに

このように、ごみを捨てる事に非常に時間と労力を必要とする事がお分かり頂けましたでしょうか。
スムーズに業者を決めることができれば良いですが、実際には対応が良い業者や悪い業者などまちまちです。

 

遵法精神が低い業者も少なからず存在しているのも事実で、産業廃棄物を一般廃棄物の処分場に持ち込み処理していた業者が2017年に摘発されています。その業者に委託していた排出者にも責任があり、上場企業であるにも関わらず店舗名が全国報道されてしまいました。

リサイクルハブは首都圏の優良業者30社超とネットワークを組んでいるため、安心・確実かつ割安な料金でご案内することが可能です。お気軽にご相談ください。

 

 

 


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