RPF とはRefuse Paper & Plastic Fuel の略で、「紙くずと廃プラスチックの燃料」という意味です。その意味そのまま、それらの廃棄物を混合して小さく固めて製造されており、石炭の代替となる燃料として工場の熱源や発電用途などに使用されています。
RPFは廃棄物から造られるリサイクル燃料にもかかわらず、発熱量の多さとCO2抑制効果の高さなど、様々な点で石炭以上のパフォーマンスを発揮しており、重宝されています。
以下がRPFの特徴となります。
- 発熱量…石炭と同等の発熱量
- CO2排出量…石炭の2/3の排出量
- 焼却後残さの量…元の5%、石炭の半分以下
- 焼却後残さの処分…石炭は難しいが、RPFの焼却残渣は路盤材化できる
- 価格…石炭の約半分の値段で取引されている
- 発熱量の調整が容易
以上が主なメリットですが、デメリットとしては
- 生産量がごみの排出量に大きく左右されてしまう
- 塩素系プラスチックを燃焼させるとダイオキシンまたは塩素系ガスといった有害発生してしまう
- 廃プラスチックと古紙の組成比率に偏りがあると生成できない
- 汚れがひどいなど質の低いプラスチックはRPF化に向いておらず、材料として使える廃プラスチックは限られている
といったものがあります。
※RDF(Refuse Derived Fuel:廃棄物固形燃料)というものもあります。
RPFは産業廃棄物の紙・プラスチックが主な組成であるのに対し、RDFは一般の可燃ごみで造られています。
[参考]
RPFの専門サイト - RPF.jp
RPFとRDFの違いについての説明が書かれています。
http://www.e-rpf.jp/topics/03.html