弁当の容器をリサイクルする取り組みが各地で広がっている。
例えば、東京・丸の内周辺のビジネス街では、5月末から、弁当容器をリサイクルする取り組みが行われている。弁当容器の底には薄いフィルムが貼られており、食べ終わったらフィルムをはがして、容器を専用回収ボックスに返却するという仕組み。こうすると、ゴミはフィルムとふただけになり、約6割減少するという。容器を洗う手間も省け、気軽にリサイクルに参加できる。容器は業者が回収し、溶解して、再利用される。
同様の取り組みは、全国の大学キャンパスでも広まっている。全国大学生活協同組合連合会の学生委員会によると、全国約210の大学生協のうち、100近くの生協で弁当容器のリサイクルが行われているという。
(以上、読売オンラインの記事を要約して記載)
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HUB’S EYE(リサイクルハブコンサルタントの分析)
今、都心のオフィス街では、大量の弁当が販売・消費されています。そして、その大半は一般ごみとして焼却処分されています。
弁当容器自体は大抵プラスチックでできているため、容器を分別できれば再資源化が可能なのですが、食べ残しが混ざっていることも多く、なかなかリサイクルが進んでいないのが現状です。
一部の店舗では、プラスチック製容器ではなく、より環境に優しい古紙でできた容器を使っている所もあります。
今回の丸の内や大学生協の取り組みのポイントは、プラスチックという素材はそのままで、リサイクル率を上げるために、分別しやすい容器を開発したという点です。
こういったリサイクル効率を意識した製品設計を行うことを「ライフサイクル設計」と言ったりしますが、日本の製品開発の世界ではまだまだ発展途上の段階にあります。
弁当容器は、それ自体で商品の優位性を出すものではない(弁当の商品としての価値は、基本的に容器ではなく中身ですからね)ので、今回のような各店舗共通のリサイクル容器は比較的実現しやすかったと思われます。
それでも、課題はまだ残っていて、1つは回収率がまだ低いということ。記事によると、丸の内では2万個に対して2300個の回収ということなので、回収率はせいぜい10%。これをもっと高めていく施策を打つ必要があります。
そして、もう1つは、まだ対象範囲が一部のエリア・店舗に限定されていること。このリサイクルの仕組みが全国各地の主要オフィス街で広まれば、かなり大きなインパクトになるでしょう。
【参考】