SDGsコラム

LEDリサイクル、販売会社とリサイクル業者が連携して仕組み作りへ

家電リサイクルなどを手掛けるハリタ金属(富山県高岡市)は25日、アイリスオーヤマ(仙台市)や法政大学と共同で、使用済み発光ダイオード(LED)照明を回収してリサイクルする仕組みを確立したと発表した。同社によると、業界で初めての取り組み。既に試験運用を始めており、2016年度中の実用化を目指す。企業などの環境への意識が高まる中、資源の有効利用につなげる。

 

(記事引用元:日本経済新聞


HUB’S EYE(リサイクルハブコンサルタントの分析)

 

LEDと言えば、それまでの蛍光灯や白熱電球に比べて、長寿命で高い輝度を確保できるということで、近年急速に普及が進んでいる商材です。皆さんの家庭でも照明をLEDに取り換えた方がいらっしゃるのではないでしょうか。

 

LEDは白熱電球の40倍、蛍光灯の4倍~5倍寿命が長いため、エコという観点でもとても優秀な商材です。しかし、そんな環境優等生のLEDでもいつかは寿命がやってきて、廃棄することになります。

 

今回のニュースは、そういった廃棄LEDについてもリサイクルの仕組みを確立したということで、世界に先駆けた先進的な取り組みだと言えるでしょう。考えて見れば、1960年代には既に広く普及していたテレビや冷蔵庫などが、リサイクル法のもとで本格的にリサイクルされ始めたのが2001年です。普及してからリサイクルの仕組みが確立するまで、約40年もかかっている計算になります。一方LEDについては、市場に登場し始めたのは2009年頃ですから、たった7年程度でリサイクルの仕組みが出来上がったということになります。

 

このことは何を示しているのでしょうか?

 

リサイクル意識

 

それは、リサイクルに対する社会全体の意識が高まっていることの証に他なりません

しかも、家電リサイクル法のように、国の指導の下で製造メーカーが中心になって作ったお仕着せの仕組みではなく、消費者に近い所にいる販売会社と、金属リサイクルを手掛ける産廃処理業者がタッグを組んで、自主的にリサイクルの仕組み確立に動いたという点が注目に値します。

 

消費者の意識が高まっているからこそ、国や製造メーカー主導で仕組みが作られるのを待たずして、普段から消費者の声に敏感な販売会社が率先して動くことになったのではないでしょうか。

 

強制的に”やらされてきた”リサイクルから、自主的に”進んでやる”リサイクルへ―。

 

この変化は「大量生産・大量消費社会から持続可能な社会へ」という大きなパラダイムシフトを、社会全体が当たり前のこととして受け入れ始めたということを暗に示しているのかもしれません。

(文責:荒深)

 

【参考】

アイリスオーヤマ社プレスリリース

ハリタ金属

 


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