SDGsコラム

アルミのごみから発電!? アルミごみからエネルギーを取り出すリサイクルとは

アルミのごみ(アルミ系複合材廃棄物)を使って水素を発生させる検証プラントが、4月22日稼働開始しました。アルハイテック社が、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)のプロジェクトで行っているプロジェクトです。今回、アルミごみ90kgに対して2kgの水素発生に成功しました。
廃棄物の削減だけではなく、エネルギーと再利用資源を得ることができる画期的なリサイクル技術となります。

 

NEDOニュースリリース:http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100560.html

 


HUB’S EYE(リサイクルハブコンサルタントの分析)

 

アルミ系複合廃棄物は、マテリアルリサイクルが難しく、固形燃料(PPF)化によるサーマルリサイクルが一般的です。廃棄物の特徴として、薄いアルミフィルムとポリエチレン・ポリプロピレン・PET・紙などの各種樹脂が組み合わされており、分離する事が困難な為です。

 

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今回、アルハイテック社は、単にアルミを取り出すのではなく、アルミを分離した後に水素を発生させ発電するシステムを開発しました。この処理工程では、水素エネルギーの他、パルプ・油・水酸化アルミも再利用資源として回収できます。

 

【プラントの技術】
今回の検証プラントでは、主に下記の3行程を経て水素を発生します。

 

①パルパー型分離機:パルプとアルミ・プラスチックに分離
②乾留炉:アルミ・プラを蒸し焼きにして、プラを分解しアルミを取り出す
③水素発生装置:アルミを特殊アルカリ溶液と反応させて高純度の水素を発生させる

 

アルハイテック検証システム
出典:NEDO

 

 

途中行程でパルプ・油が取れ、それぞれ再利用資源として活用が可能です。さらに、水素を取った後のアルミは水酸化アルミとなり、こちらも再利用資源として有用です。水素エネルギーを取るだけではなく、再利用資源も得られる事より、収益性向上も期待できます。

 

検証プラント
出典:NEDO

 

こちらのプラントは、原料供給源に隣接した施設で処理を行うので、外部への搬送がなくなります。また余剰熱も工場で利用できるので、省エネ効果も期待できます。

 

現時点では、1時間あたり90kgのアルミ・プラの処理が行う事が可能で、そこから2kgの水素を発生させています。これは、燃料電池に利用すれば20kWの電力となります。将来は、最大で1時間5kgの水素発生を目標としており、燃料電池車1台の充填が可能になります

 


 

廃棄物処理法には「事業者は、その事業活動に伴って生じた廃棄物を自らの責任で適正に処理する」という基本的原則がありますが、今回のプロジェクトは、それを可能にする第一歩といえるのではないのでしょうか。

 

リサイクルハブでは、このようなサスティナブルな社会の構築に繋がる取組みも積極的に取り上げて応援していきます。
新しいリサイクル技術の展開を模索されている企業様、できる限りご協力させて頂きたいと思いますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

 

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(文責:斉藤)

 


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