廃棄物処理の市川環境エンジニアリング(千葉県市川市)など4社は3月1日、廃棄された太陽光パネルを回収しリサイクルする合同会社を立ち上げる。市場調査を行い、2017年にも本格的に事業を開始する。
(記事引用元:日本経済新聞)
HUB’S EYE(リサイクルハブコンサルタントの分析)
太陽光パネルについては、2012年7月からスタートした「再生可能エネルギーの全量買取制度(通称FIT)」により、近年その生産量・設置量が大幅に増えてきています。しかしその一方で、経年劣化等で壊れた廃棄パネルの回収・処理の仕組みについては、まだ何も確立されていません。
太陽光パネルの寿命は20-30年程度と言われており、現在全国に大量に設置されているパネルは2035年前後から廃棄のピークを迎えるものと予測されています。
(太陽電池モジュールの排出量の見込み 出典:環境省)
既に政府は2018年に太陽電池モジュールの廃棄物に関するガイドラインを適用する方針を示していますが、産業界の動きは鈍く、具体的な回収・処理システムの早期実現が叫ばれていました。
それが今回、リサイクル業者連合4社による合同会社設立という形で、事業としてパネルのリサイクルに取り組む会社が現れました。この新会社「アールツーソリューション」は当面は市場調査が主で事業展開するのはもう少し先になりそうですが、太陽光パネルのリサイクルシステム確立に向けて道筋が見えてきたことは大きな前進と言えます。
太陽光パネルのリサイクル事業化に向けての課題
太陽光パネルは、見た目は一面ガラス張りで一見するとリサイクルしやすそうにみえるのですが、意外にリサイクルが難しい製品と言われています。それは主に、製品が分解しづらいようにできていたり、鉛などの有害物質を含んでいるという理由からです。
以上のことから、廃パネルのリサイクルを事業として成り立たたせるためには、全国から多くの廃パネルを集めてくる回収網の確立と、効率よく製品を分解し有害物質を適切に取り除くリサイクル手法の確立が必要不可欠と考えられます。
今回の新会社に出資する4社の顔触れを見る限り、この2つの条件を満たせる可能性はかなりありそうですが、まだどうなるか分かりません。
引き続き産業界の動きに注目です。
【参考】
増え続ける太陽光発電の廃棄物、2018年にガイドライン適用へ
