SDGsコラム

増え続ける海洋プラスチックごみ、法整備と燃料化がカギか?

 世界の海洋を漂うプラスチックごみの量は、各国が抜本的な対策を取らない限りは2050年までに魚の量を上回る見込みとの報告書が、19日のダボス会議にて発表された。

 プラスチック製容器包装の95%が1回のみの使用で廃棄されており、このうち海洋に投棄されているものは少なくとも年間800万トンにのぼる。1分間にごみ収集車1台分のプラスチックごみが流出している計算になり、2030年には2倍、2050年には4倍の量に膨れ上がると報告書は予測している。

これは、将来的に海のプラスチックごみが魚の量を超えることになる。

(以上、各報道記事を参照して要約)

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HUB’S EYE(リサイクルハブコンサルタントの分析)

 

先日のダボス会議で、プラスチックごみの深刻な現状が報告されました。2050年に漁業行為をすれば、網にかかった収穫物の半分がプラスチックごみだった、といった事が起こりうるわけです。

このプラスチックの海洋投棄に対し、各国が本腰を入れて対策する必要があることは明らかでしょう。

 

では、現在ある海のプラスチック、将来発生する海のプラスチックをどのように減らすか。

大きく分けて以下の3種類の考え方があります。

 

①投棄量を減らす

②投棄しても害のないプラスチックの使用

③資源としての活用

 

上記対策について、以下で具体的に説明致します。

 

①投棄量の低減に関して、法整備の不十分な国への啓発と、罰則を設ける必要性があると考えられます。最低限の法律を整備することは最初にすべきことであり、投棄量の減少も期待できます。

また、プラスチック容器の回収に係るデポジット制度を導入することも、廃棄プラスチックの回収率を向上させることが期待できます。

 

②生分解性プラスチックがありますが、これは特定の条件下で分解されうるもので、海洋中での分解性は期待できません。海洋中で分解可能なプラスチックの発明を、技術的に難しいとはいえ期待したいところではあります。

 

③長崎県の五島で現在試験中の油化プラントがあります。これは小型のプラントで、単位時間あたりの処理量も一時間あたり最大50kgと小振りではあります。しかし、五島は物流にかかるコストが大きく、しかも漂着するプラスチックごみに悩まされている背景があります。これまで処理に困っていた漂着物を運搬コストを抑えながら、その場で燃料化の形で有効利用が可能というメリットがあります。

この試みは諸外国でも応用が利くと考えられます。例えば海洋国家で十分なエネルギー資源が確保できない国にとっては、油化プラントを設置することで海のプラスチックごみの解消と燃料確保の両方が満たせます。

少なく見積もって海のプラスチックごみは年間800万トン発生していますが、逆にそれだけの量の資源が期待できるとも考えられます。エネルギーの確保に困っている国・地域であれば、よりメリットがあると考えられます。

 

以上の対策に投資することで、海洋プラスチック問題の解決に近づけられるのではないでしょうか。

ごみの無い海と海岸を目指して、この問題に真剣に取り組むことが必要です。

 


プラスチックごみを減らすために、今できること

 

 

漂着プラスチックのイメージです

 

プラスチックごみの廃棄量を抑えるためにも、企業でできる事はあります。

国内で排出されるプラスチックごみの半分は産業廃棄物です。

リサイクルをすることで環境負荷を抑えることができ、資源の確保も国内で完結することが可能になります。

廃プラスチックのリサイクルについて検討したい方は、こちらをご覧ください。

廃プラスチックのリサイクルについて知る

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その他、廃棄物の処理やリサイクルについて相談したい事がありましたら、無料リサイクル相談をご活用ください。コンサルタントが丁寧に対応致します。

『きれいな海を守るために、今できること』を一緒に実現していきましょう。

 

【参考】

漂着プラスチックを燃料に 環境省が五島で実証事業 [長崎県](2016/01/20付 西日本新聞朝刊)

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/nagasaki/article/219402

国連環境計画、生分解性プラスチックは海洋生態系への負荷軽減にならないと報告

http://www.eic.or.jp/news/?act=view&serial=35884&oversea=1

 

 


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