1.鉱さいとは?
2.鉱さいの具体例
- 高炉・転炉・電炉等のスラグ(残さい)
- ボタ
- 不良石炭
- 粉炭かす
- 鉱じん
- 鋳物廃砂
- アルミドロス など
3.鉱さいの主なリサイクル方法
<概況>
発生量2,071万トンのうち、91%が再生利用され、最終処分されたものが8%なので再生利用が進んでいる産業廃棄物といえます。(2007年度 環境省より) しかし、再生利用されている鉱さいの大半が鉄鋼スラグで占められており、鋳物廃砂やアルミニウムの溶解によって生じるアルミニウムドロスなどにまだリサイクルの余地があります。
<主なリサイクル手段>
- セメント原料
セメントの粘度原料の代わりとして、セメント原料として再生利用されています。スラグ以外にも、汚泥・ばいじん・燃え殻なども同様に、多く再生利用されています。 - 路盤材・再生砂(土木資材)など
スラグは化学的に安定しており、重金属が溶け出しにくい構造なので路盤材として再生利用されているほか、アスファルトやコンクリートの再生骨材として、また細かく砕いて砂の代替品としても再生利用されています。 - 鋳物廃砂の再利用
鋳型の原料となる砂を鋳物砂といい、廃棄される際にスラグ同様、セメント原料や路盤材、再生骨材などに再生利用されています。鋳物廃砂を再生利用する際に鋳物砂と鉄などの異物と磁力選別します。ここで分けられた鋳物砂は再度利用され、鉄と砂の混合物は鋳型に流し込む溶湯(溶かした金属)へ再利用され、鋳物砂の原料となります。ケイ砂の節約にもつながっています。
<その他の処理方法>
廃棄物として処理する場合は管理型最終処分場で最終処分されるのが一般的だが、有害物質が含まれている鉱さいの場合は、遮断型最終処分場で最終処分されます。