1.動植物性残さとは?
2.動植物性残さの具体例
- 動物性残渣
動物、魚の皮・肉・骨・内臓・油等
卵から、貝がら、肉・乳類の加工不良品、羽毛など - 植物性残渣
野菜くず、果実の皮・種子、米・麦等
大豆かす、酒かす、コーヒーかす、ビールかす、茶かす、油かすなど
3.動植物性残さの主なリサイクル方法
<概況>
発生量307万トンのうち、約60%が再生利用され、2%が最終処分される。肥料化や飼料化のほか、近年ではバイオマスエネルギーとしての再生利用が注目を浴びています。
<主なリサイクル用途・方法>
- 肥料化(コンポスト)
比較的簡単にできるリサイクル手法で、窒素・リン酸・カリなどの肥料に必須な要素を含んでいる動植物性残さであれば高品質な肥料として再生利用することが可能です。 - 飼料化
たんぱく質を豊富に含んでいる動植物性残さについては、飼料化に適しています。国内の飼料自給率は20%と低く、かつ食品廃棄物の総量は年間で2000万トンと言われているので、双方の環境資源効率化の意味合いでは相当に有効な再生利用手法ともいえます。また、飼料化の延長で、たとえば魚のあら(魚腸骨)を飼料だけでなくペットフードの原料となる魚粉や魚油へリサイクルもされています。
再生飼料は一般的な飼料にくらべコスト高ではありますが、市場最安値とも言われている現在の価格が維持されるかというと疑問点もあります。将来にわたる食料供給の水準の維持を目指す意味でも、再生飼料を活用するメリットは十分にあるといえるでしょう。 - メタン発酵(バイオマスエネルギー)
肥料化・飼料化ともにマテリアルリサイクルの範疇ではありますが、サーマルリサイクルとしても動植物性残さを再生利用できるのがメタン発酵です。動植物性残さを発酵させてメタンガスを取り出し、燃焼させ発電する。これはバイオガス発電と呼ばれます。
<その他の処理方法>
動植物性残さは腐敗しやすいので、乾燥や焼却などの安定化処理を行ったうえで処分されます。