
1.紙くずとは?
以下の業種からの紙くずに限定します。
1) 建設業(工作物の新築、改築または除去により生じたもの)
2) パルプ、紙または紙加工品製造業、新聞業(新聞巻取紙を使用して印刷発行を行うものに限る)に係るもの
3) 出版業(印刷出版を行うものに限る)に係るもの
4) 製本業および印刷物加工業に係るもの
注:PCB(ポリ塩化ビフェニル)が塗布され、または染み込んだものはPCB汚染物
2.紙くずの具体例
- 印刷くず
- 製本くず
- 裁断くず
- 旧ノーカーボン紙等
- 建材の包装紙
- 板紙
- 建設現場から排出される紙くず など
3.紙くずの主なリサイクル方法
<概況>
排出量147万トンのうち、再生利用率が67%、最終処分率が7%といったリサイクル率となっています。(2007年度 環境省による)
<主なリサイクル用途・方法>
- 製紙原料
苛性ソーダを含む溶液と混ぜ繊維状にし、異物やインクを除去したのち、過酸化水素水で漂白をすると古紙パルプへと再生できます。これを原料とし、再び製紙することができます。 - RPF(固形燃料)
感熱紙やラミネート紙など、不純物が多く製紙原料化できない紙くずの場合はRPFへ固形燃料化されます。再生方法として、廃プラスチックなどとともに破砕処理し磁力選別にかけ異物を取り除いた後、成型・冷却するとRPFが出来上がります。RPFは原料の配合を変えることによって発熱量の調整が可能で、石炭や化石燃料の代替品として利用されます。
<その他の処理方法>
リサイクルに適していない紙くず、著しく汚れのある紙くずなどは(しばしば破砕や切断処理を加えたのち)焼却し埋立て処分します。焼却せず管理型最終処分場に埋められる場合もあります。