1.燃えがらとは?
物を焼却した後に残る廃棄物のうち、焼却炉等の底の部分にたまる灰や燃えかすを燃え殻と呼びます。(ススなどの細かい粒子状のカスが集じん機等で集められたものは「ばいじん」と呼ばれる)
産業廃棄物としては、電気事業などの事業活動に伴う焼却課程により生ずるものが主な例です。
※重金属などおよびダイオキシン類を一定以上含む場合は、特別管理産業廃棄物の扱いになります。
2.燃えがらの具体例
- 木灰
- 石炭がら
- クリンカ
- 廃棄物焼却灰
- 炉清掃物
- 廃カーボン
- 廃活性炭
- コークス灰
- 重油灰
- 煙道灰
- アルミ灰
- 下水道焼却灰
- 製紙スラッジ焼却灰
- 各種重金属含有焼却灰 など
3.燃えがらの主なリサイクル方法
<概況>
燃え殻とばいじんの多くは、容器に収納した状態で管理型最終処分場に埋め立てられています。2007年度の環境省の調査によると、燃え殻の最終処分率は22%で高い数値となっています。しかしこの数字は「管理型最終処分場に直接」埋立処分される比率であり、その他のプロセスで埋立処分されている燃え殻も考慮しますと、リサイクルが十分になされているとは言えない状況です。
<主なリサイクル用途・方法>
燃え殻単体での再製品化は難しいですが、セメント原料としてリサイクルする方法や、溶融処理してスラグにし、路盤材などの土木資材として活用されることもあります。
- セメント原料…燃え殻を焼成し、セメント原料の一部として利用
- 路盤材…溶融処理を経てスラグ化し、それを材料として路盤材化
- 土木資材…燃え殻の性状を活かして地盤改良材や再生土に利用したり、コンクリートなどの構造物に入れられる等
<その他の処理方法>
コンクリートやキレート剤で固化(飛散を防いだり、有害物質を閉じ込めるため)し、管理型最終処分場に埋め立てます。
4.燃えがらを処理可能な産廃処理業者/リサイクル企業
各地域で燃えがらの処理・リサイクルを行っている企業をチェック!
九州・沖縄地方(福岡、佐賀、長崎、大分、宮崎、熊本、鹿児島、沖縄)