延暦寺霊園隣接地不法投棄事件とは、比叡山延暦寺大霊園に隣接する土地に土砂が大量に不法投棄された事件です。
大津市土砂条例で定められた量を大幅に越えた土砂が積み上げられ、その後、土砂の崩壊によって負傷者も出ました。

1.延暦寺霊園隣接地不法投棄事件の概要
比叡山延暦寺大霊園に隣接する土地に、産廃業者の西日本開発(許可取消)が大津市土砂条例で定められた9,900平方メートルをはるかに越える量の残土を搬入しました。大津市は2012年10月に当該の業者に中止命令を出し、条例違反で滋賀県警に告発したが、直後に処分地の所有者が変更され、不法投棄は継続されました。
土砂の崩落が多々発生し、負傷者も出るようになり、延暦寺と地域住民らが、公害紛争処理法に基づく公害調停を申し立てました。西日本開発とその男性社長は、大津市土砂条例違反容疑で書類送検されました。
その後、現場全体が揮発性有機化合物(VOC)により汚染されている事も判明しました。
2.不法投棄された背景
平成10年に「ダイオキシン対策推進基本方針」が策定され、首都圏では処理施設や処分場の設置が困難になっていました。廃棄物は多くなる一方で、処理施設が不足していた事から発生しました。
3.事件としての発覚
土砂の崩落が多々発生し、負傷者も出るようになったが、その前より明らかに見える形で不法投棄が行われていました。
4.その後の経緯
処理施設が不足していた首都圏のゴミを受託し、排出事業者への責任追求も行われた事件です。排出事業者数は約12,000社が確認されています。
<参考>